製品概要
フレクソメーターと動的粘弾性を1台に集約した、最新グッドリッチ式フレクソメーター「ガボメーター」は、サイドから発熱温度を計測することで、測定機の挙動に干渉されない正確な発熱量を把握します。また、ミクロン以下の微小な変位の制御と最大4000Nの動的荷重を両立する高機能で材料開発をサポートします。
対応規格 | ISO 4666-1,3,4(JIS K6265) JIS K6385, ISO4664-1 (JIS K6394) ISO6721-1 (JIS K7244-1) ISO6721-4 (JIS K7244-4) ISO6721-5 (JIS K7244-5) ISO6721-6 (JIS K7244-6) |
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主な特長
優れた断熱材である樹脂・ゴム製品は、繰り返し変形を受けると摩擦により、製品内部で高い熱が発生し、そのまま内部に留まってしまいます。それは物性に大きな影響を与え、製品の性能や寿命に致命的な欠陥を与える要因になり得ます。しかし、内部発熱の様子を正確に把握する事は非常に困難な測定でした。
そこでガボ社は、独自のダブルドライブ構造動的粘弾性測定で得た経験を基に、最高荷重のフレクソメーター試験機「ガボメーター」を開発しました。
最高レベルの4000N高荷重
サンプル形状が大きくなるほど内部発熱を良好に再現しますが、高い荷重性能が求められます。好評のイプレクサーシリーズ「制御技術」活かし、高荷重4000Nのフレクソメーターを開発しました。フレクソメーター測定以外にも4000Nを活かしたブローアウト試験や動的粘弾性測定(オプション)も可能にします。
フレクソメーター測定
大変形を繰り返し受ける製品にて内部発熱の影響は避けることができず、材料特性を把握した製品設計が求められます。
例えばタイヤであれば、内部発熱はブローアウトを招く事があり、安全性・転がり抵抗・製品寿命まで様々な影響を及ぼします。ASTM D623, ISO4666, DIN 53533に準拠したフレクソメーター測定のみならず、動的4000Nの能力で内部発熱を良好に再現する、より大きなサンプル寸法に対応します。
内部発熱を正確に捉える
サンプル変形時の摩擦によりサンプル内部の発熱温度を正確にとらえることは困難でした。ガボメーターは測定独自の温度センサーにより、摩擦の影響を受けずにサンプル内部発熱と表面温度を同時に測定(フレクソメーター測定)します。
動的粘弾性へのアップグレード
動的粘弾性装置へのアップグレードが可能で以下の測定に対応します。
・4000Nの高荷重「動的粘弾性」測定
・tanδと内部発熱の同時測定
・静的荷重モーターによる5000Nの引張試験
・正弦波・パルス波による高荷重の疲労試験
・ホルダーの交換による「圧縮」・「引張」・「せん断」・「曲げ」測定。
・オートサンプラー(オプション)による自動測定。
製品仕様
2000 | 4000 | |
対応サンプル寸法 | 17.8mm・25mm |
17.8mm・25mm・30mm |
静的荷重レンジ | 〜2000N | 〜3000N |
動的荷重レンジ | 〜2000N | 〜4000N |
静的ひずみ制御範囲 | 〜60mm | |
動的ひずみ制御範囲 | 〜±10.0mm | |
オプション:±1.5mm、±6mm、±9.5mm | ||
周波数 | 0.1〜50Hz(オプション:〜100Hz) | |
温度設定 | 標準:室温〜+200℃(オプション:ー150℃~+500℃) | |
温度センサー | 標準一式(オプション:サンプル内部温度、サンプル表面温度) | |
DMTS測定 | オプションによりDMTSへのアップグレード可能。 | |
対応試験:圧縮・引張・せん断・曲げ | ||
試験モード:温度分散・周波数分散・動的ひずみ分散・静的ひずみ分散・温度-周波数分散 | ||
解析ソフトウェア※DMTS時 | 標準:マスターカーブ | オプション:ヒステリシス解析 |
その他オプション※DMTS時 | パルス波、任意の波形製作、多重周波数 | |
オートサンプラーによる自動測定 | ||
装置寸法(W×H×D) | 1100×1980×790mm | |
装置重量 | 900kg | |
電器キャビネット寸法(W×H×D) | 610×1550×820mm | |
電器キャビネット重量 | 200kg |